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百貨店ってなにしてるの? 接客の裏にある戦略と企画力

「百貨店って、アパレルやお菓子を売る場所じゃないの?」 
「接客のイメージが強いけど、それ以外に何してるの?」 

就活生の中には、百貨店=店舗の販売員というイメージを強く持っている人も多いのではないでしょうか。もちろん、店頭での接客や売場づくりは百貨店の大切な仕事ですが、その裏側では、売上を支えるマーケティングやイベント企画、出店交渉、デジタル戦略など、さまざまな仕事が動いています。 

この記事では、そんな百貨店業界の「表と裏の仕事」をわかりやすく解説します。 

 

そもそも百貨店って? 

百貨店とは、アパレルや化粧品、食品、雑貨など、幅広い商品ジャンルを取り扱う大規模な小売業態です。駅前や繁華街の一等地に店舗を構え、地域のランドマーク的存在になっているケースも少なくありません。 

有名な企業としては以下のようなものがあります: 

  • 三越伊勢丹ホールディングス 

  • 高島屋 

  • 大丸松坂屋百貨店(J.フロントリテイリング) 

  • 阪急阪神百貨店(エイチ・ツー・オーリテイリング) 

  • そごう・西武(セブン&アイグループ) 

これらの百貨店には共通して、長い歴史・ブランド力・地域密着性という特徴がありますが、近年は「リアル店舗離れ」「ECの台頭」といった課題も突きつけられています。 

ではそんな時代に、百貨店はどんな価値を提供しているのでしょうか? 

 

百貨店の“強み”はどこにある? 

実は、百貨店の本当の強みは「商品を売ること」だけではありません。以下のような価値提供が、今あらためて注目されています。 

1. “体験”を売る 

単なるモノの売買ではなく、「店頭での接客」や「空間としての魅力」そのものが商品価値になります。 
たとえば、期間限定で登場するポップアップショップや、インスタ映えする催事・スイーツフェアなど。 

2. テナントとの共創 

百貨店の多くは、フロアごとに複数のテナントが入っている“貸しスペース”型のビジネスです。そのため、「どんなブランドを入れるか」「どんな売場をつくるか」といった戦略的な調整が重要になります。 

3. 顧客の囲い込み 

外商(ハイエンド顧客向け営業)や、会員制度、ポイントシステムを活用して、富裕層・固定客との関係づくりを大切にしています。 

 

店頭以外で活躍する仕事の例 

就活生の中には「販売員しかイメージできない」という人も多いですが、実際には以下のような多様な職種があります。 

営業(販売部門 

売場の売上分析や販売戦略立案、スタッフ教育、接客対応など、現場運営の中核を担います。 

事業開発/テナント交渉 

どのブランドを出店させるか、どういったフロア構成にするかなどを決定。テナントとの商談・契約交渉も行います。 

催事・イベント企画 

バレンタインフェア、北海道物産展など、集客力のある催事をプロデュースする役割です。話題性やSNS拡散も意識されます。 

EC・DX部門 

百貨店のデジタル化を進める役割。公式アプリ・ネット通販・ライブ配信など、オンライン施策との連携が進んでいます。 

外商営業 

富裕層・法人顧客向けに、商品提案や個別販売を行う専門職です。クローズドな接客だからこそ、信頼関係が重要です。 

 

文系でも活躍できる? → むしろ“文系の宝庫” 

百貨店では、理系職よりも文系の総合職(営業・企画・事務・DXなど)の比重が非常に高いです。 

その理由は、 

  • お客様やブランドと“人間関係を築く”仕事が多い 

  • 販売実績や来店者データをもとに、戦略的に売場づくりをする 

  • 提案・交渉・調整のスキルが活かされる 

といった特徴があるからです。特に「人と関わるのが好き」「イベントを作るのが好き」「ブランド・トレンドに興味がある」という人にはピッタリです。 

 

志望動機のヒント 

「百貨店が好きだから」だけで終わってしまうと、浅く見られてしまいます。下記のような切り口で考えるのがおすすめです: 

  • 地域との関わりを大切にしたい → 地元密着型の百貨店の強みと重ねる 

  • 体験や空間づくりに興味がある → 催事・売場企画などに言及 

  • 長期的な信頼関係づくりに関心 → 外商やテナント営業などに接続 

 

百貨店業界のこれから 

少子高齢化・人口減・EC化…百貨店を取り巻く環境は決して楽ではありません。しかしその中で、地域の拠点としての役割や、顧客との深いつながりを強みに変えていこうとする動きも増えています。 

また、近年は地域創生・まちづくりとの連携や、異業種(ホテル・不動産)とのコラボも増加。百貨店の枠を超えた「総合サービス業」への進化も始まっています。 

 

まとめ:ただの“売場”ではない仕事 

百貨店で働くということは、「お客様に商品を売る」のではなく、「空間や体験を通じて価値を届ける」仕事です。表の接客だけでなく、裏では戦略・分析・企画といったビジネスの要素が詰まっています。 

  • 人と関わるのが好き 

  • 流行・ブランド・空間づくりに興味がある 

  • 地域や人の暮らしに貢献したい 

そんなあなたに、百貨店業界はぜひ一度見てほしいフィールドです。 

 

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