【挫折経験の正しい答え方!】 面接官が高評価する話し方・準備法を徹底解説

面接でよく聞かれる「挫折経験」。
この質問が出ると、「失敗談を話してマイナス評価になったら嫌だ…」と不安になる学生は少なくありません。ですが安心してください。企業が挫折経験を質問する意図は、失敗そのものを評価するためではなく、困難に直面した時の考え方や成長力を知りたいからです。
実際の仕事では、予定通りにいかないこと、初めての難題に直面することが日常的に起きます。
そんな時にどのように向き合い、考え、行動できる人なのか——
「仕事で困難に直面した時に活躍できる人材かどうか」を見るのが挫折経験の質問の目的です。
そもそも「挫折経験」って何を話せばいいの?
挫折という言葉に構えすぎる必要はありません。
「人生最大の失敗」である必要はなく、自分にとって悩み、工夫し、乗り越えようと努力した経験で十分です。よく使われる身近な挫折経験の例を紹介します。
シチュエーション |
具体例 |
アルバイト |
新人指導がうまくいかず定着率が低下。教え方を工夫して改善 |
部活動・サークル |
大会で成績が振るわず、練習計画を立て直し成績向上 |
学業 |
試験で失敗し、学習計画や勉強法を見直してリベンジ合格 |
ゼミ・グループ活動 |
チームで意見がぶつかり、調整役を担ってまとめ上げた |
就活経験 |
面接で落ち続けたが模擬面接や自己分析で改善、内定獲得 |
面接官が挫折経験で重視している4つの力
企業側が挫折経験を通じて見ているのは、以下のような成長資質です。
① 課題を自分ごとで考えられるか(主体性・分析力)
他責ではなく「自分にできることは何か」を冷静に考えられる姿勢を重視します。
② 改善に向けた行動を起こせるか(行動力・工夫力)
困難を放置せず、具体的に新しい方法を試せる人は仕事でも応用力を発揮できます。
③ 途中で諦めずに粘り強く取り組めるか(粘り強さ)
少しの工夫で解決しない時に、試行錯誤しながら前向きに取り組み続ける姿勢が重要です。
④ 経験から何を学び取ったか(成長力・柔軟性)
経験を次に活かせる人は、環境が変わっても成長を続けると期待されます。
実践しやすい挫折経験の話し方テンプレート
面接で話す際は以下の順番で整理するとスムーズです。
①背景(状況説明)
→ どんな活動・役割だったかを簡潔に説明
②課題・挫折(困難に直面した内容)
→ どんな問題が起き、どこに難しさを感じたのか
③原因分析
→ 自分なりに原因をどう考えたかを説明
④改善策・工夫(行動)
→ 具体的にどう改善に取り組んだか
⑤結果
→ どんな成果や変化が生まれたか
⑥学び・今後への活かし方
→ そこから得た気付き・仕事でどう活かしたいか
この流れが整理できれば、たとえ短時間の面接でも自分の考え方・成長力をしっかりアピールできます。
深掘り例①【新人育成バイト編】
背景
結婚式場でアルバイトリーダーを担当。新人育成も任されていた。
課題
新人の定着率が低く、業務の難しさ・情報伝達の遅さが原因で離職が続出。
原因分析
マニュアル不足や指導方法が曖昧で、新人の不安を解消できていなかった。
工夫
新人向けマニュアルを自作し、実演を交えた研修を導入。上司とも連携し、事前のシフト調整・業務連絡も改善。
結果
定着率が20%向上。上司や新人からも指導が分かりやすいと評価を受けた。
学び
「相手目線に立って課題解決策を考える重要性」を実感。社会人になっても、後輩育成や顧客対応に活かしていきたい。
深掘り例②【資格挑戦編】
背景
宅建資格に挑戦。初回は不合格。
課題
計画倒れが多く、直前期に十分な演習ができなかった。
原因分析
学習時間の偏り・計画の曖昧さが原因だったと反省。
工夫
スケジュールを日単位で細かく管理し、苦手分野を集中的に対策。毎週の進捗振り返りを習慣化。
結果
翌年は無事合格。安定的に学習を継続できる習慣が身についた。
学び
「細かい目標設定による継続力」を獲得。仕事でも計画遂行力を活かしていきたい。
挫折経験で注意すべきNG回答パターン
NGパターン |
理由 |
ただの努力話になっている |
課題や原因分析が語られていない |
環境・他人のせいにしている |
主体性が見えず評価ダウン |
解決できずに終わっている |
行動力・改善力が見えない |
経験から何も学んでいない |
成長性が伝わらない |
実は他の質問にも活用できる万能エピソード
挫折経験は単体の質問に限らず、以下のような他の場面でも非常に使いやすい自己PR材料になります。
ガクチカの「苦労したエピソード」補足
長所(粘り強さ・課題解決力)の根拠付け
短所(最初は計画倒れだったが改善できた)補足
自己成長・成長実感を語る場面
逆質問で「苦手な時どう向き合うか」の姿勢紹介
ひとつの挫折経験をしっかり整理しておくことで、面接全体の完成度が一気に底上げされるのが大きなメリットです。
面接官は「人間味」を見ている
面接官が挫折経験に期待しているのは、「素直さ」と「柔軟さ」です。
完璧ではなくても、努力し続ける姿勢があるか
反省しつつ改善に活かせる前向きさがあるか
結果だけでなくプロセスを自分の糧にできる人か
これらを伝えられれば、面接官は安心感を持ち「この人なら仕事で多少壁にぶつかっても前向きに乗り越えてくれそうだ」と評価します。
迷ったらプロの添削・練習も活用しよう
「どのエピソードがいいか決めきれない…」
「話すと長くなりすぎる…」
「学びのまとめ方が分からない…」
こういった悩みは非常に多いです。プロのキャリアアドバイザーの視点を入れると整理が一気に進みます。
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