ESの通過率を上げる対策方法について解説

就職活動をするにあたって「ESを書くこと」は誰しもが必ず通ると思います。その中で「ESの書き方がわからない」「ESが通らない」という壁にぶつかる方は多いのではないでしょうか。今回はそんなお悩みを持っている学生の方必見です。
通過するESを書くための対策方法などについて解説していきます。
【ESの具体的な対策方法】
「文章作成時の基本的なルール」
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文法について:
基本的に「てにをは」、「接続詞」などの初歩的な間違いは避けるべきです。しかし、締め切り間近やギリギリで文章量の多いESを書く場合には、見落とすこともあります。そのため、ダブルチェックを行えるように、なるべく余裕をもった提出を心がけましょう。また、間違いを見つけるために第三者に添削をしてもらうという方法も効果的です。そうすることで、自分では気づかなかった思わぬミスに気づけたりするので見落としを防ぐことに繋がります。
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書き方について:
書き方についてはポイントが2つあります。1つ目は、平易な言い回しを用いることでわかりやすい文にすることです。特に「学生時代頑張ったこと」に専門的な内容を書く場合、相手の立場に立って、自分が行ってきたことがわかるようにしましょう。2つ目は、会社で使うような文調を心がけ、ES全体をそれに統一することに気をつけましょう。
「である」調、「ですます」調のどちらでも適用します。ちなみに「である」調の方が文字数の節約になります。
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文章量や構成について:
文章量に関して、文字数制限の9割以上を目安に書くのが無難と言えます。企業も、文字数制限を基準として、書かれている文章量を見ていることが考えられます。また文書の構造としては、前提など込み入った確認が必要でない限り、結論ファーストが原則となります。結論に最初に持っていき、根拠や具体例を続けるというような流れを意識しましょう。
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誰にでもわかりやすい文章:
論理性がESを書く際に重要になる理由は、誰にでもわかりやすい文章をかくために必要だからです。内容がいくら良くても、伝わらなければ意味がありません。
誰にでもわかりやすい文章であるためには「簡潔に要点を伝えられている」「前後の文章につながりがある」「結論(伝えたいこと)が明確である」ということが必要です。
物事の原因と結果をくまなく把握することが出来れば、必要不可欠な情報だけピックアップし、前後の文章に関連性を生み出すことができるようになります。その結果、誰にでもわかりやすい文章を書くことができるようになります。
【論理的にエントリーシートを書くには】
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原因と対策をセットで書く:
企業にアピールをするために、自分がどういう行動をとったのか、どういう対策を行ったかを中心に話してしまい、原因の説明が疎かになっている学生さんがいらっしゃいます。対策の話をきいただけでは、企業側も本当にその対策が効果的なものだったのかを判断できません。なので、原因の話をしっかりとすることで、行動や対策が根拠あるものになります。ロジックツリーの書き出しでは、原因と対策をセットにして書くことをしっかり意識していきましょう。
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現状説明も忘れずに:
目標だけを話してしまい、そもそもどういう現状にあったのかという説明ができていないということありませんか。冷静に現状を認識し、目標設定をすることも社会人になると求められる技術です。現状説明ができていないと、どれだけ難しい現状から目標を達成したとしても、それを効果的に伝えることができていないということになってしまいます。
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ロジックツリーを活用する:
いきなり文書を書き始めるのではなく、図でわかりやすく整理する段階を踏むことで論理的な文章を書くことができるようになります。今回はよく使われる「ロジックツリー」を紹介します。
ロジックツリーとは問題をツリー状に分解していく方法を指します。ツリー状に細かく分解することで、結果に対する原因を掘り下げたり、ある目的を実現させる手段をはっきりさせることができるようになります。では、実際に例をあげて考えてみます。まず、1か月食事制限しても全く効果が出なかったとします。これに対して、即座に運動不足が原因と断定して、ジムに登録に行くと行動する人もいるかもしれません。ですが、ここで一度、ロジックツリーを使って考えられる原因を書き出してみます。そうすることでいろんな原因を見つけ、掘り下げることができるため、因果関係を把握することができます。
【企業が知りたいのは結果ではなく行動」
質問の意図を捉えることができずにエントリーシートが通らない学生はとても多いです。どういう結果だったのかというよりも何を考えてどう行動したのかということを意識することが大切です。学生の特性を知りたい質問の場合、多くの学生は良い結果が出たものを書いてしまう傾向があります。人事が知りたいのは全国大会出場という事実や県大会優勝という結果ではなく、そこに至るまでにどのように行動をしたのかという経緯です。
ガクチカなどは、結果から考え始めるのではなく、行動ありきで書くことがおすすめです。挑戦したことを問われたのであれば、優れた結果というよりも小さくても挑戦した行動の方が企業側は学生の特性を理解しやすいです。
【企業へ想いを伝えるためには想いの出どころも合わせて伝える】
志望理由には理念への共感や、企業に対する想いのみを書いていることがあるかもしれません。しかし、大切なのは企業に対する想いが自分の人生や経験から生み出されたということです。原体験の深堀はもちろん「その商材に関わりたい」というような入社をした時点で叶ってしまうことではなく、一緒に働く一員としての視点を入れてあげましょう。
【まとめ】
エントリーシートで聞かれていることは紐解いていくとそこまで難しいものではありません。企業側も学生のことを知りたくて行っているので、その意図をきちんと捉えることができれば、苦になることはないでしょう。エントリーシートを書くのに苦手意識がある学生さんも、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。