EVENTイベント詳細

開催日随時

業界研究のやり方とは?~調べるべきポイントや企業研究のやり方について解説~

「業界研究」というのは就活を始める中でほとんどの人が耳にしていると思います。ですが、「業界分析やりたいけど、どうやっていいのか分からない」「業界分析って何を調べたりいいのか分からない」というような悩みを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。業界分析・研究をするにあたってやり方を正しく理解しておくことは重要になります。

今回は、業界研究・分析の基本的なやり方について紹介していきます!


【目次】

・業界研究とは

・業界研究の流れ

・業界研究のやり方

・業界研究で見ておくべき項目

・まとめ


【業界研究とは】

業界研究とは、社会にどのような業界が存在し、それぞれがどのような特徴を持っているかを調査する課程です。業界研究を通じて、様々な業界の特徴や動向を理解し、自分のキャリアプランと照らし合わせることで、より的確な就職先の選択につながります。

業界研究の主な目的は、志望業界と志望企業を絞り込むことです。自分がどんな業界に関心があるのかを明確にすることで、効率的な就活を進められます。また、業界研究は企業研究の一環としても重要で、業界全体の動向や競合状況を理解することで、志望企業の業界内での位置づけや強み、弱みを把握できます。

 

【業界研究の流れ】

業界研究を効果的に進めるには、一定の手順を踏むことが大切です。

1、業界の全体像を把握する

→まずは自分が気になっている業界の全体像を把握することから始めます。具体的には、業界の規模や成長性、主要企業、市場でのポジショニングなどを確認します。例えば、IT業界であれば、市場規模や成長率、主要プレイヤー(GAFAなど)の動向、国内外の市場状況等を調べます。これにより、その業界が経済全体の中でどのような位置づけにあるのかが分かります。

この段階では、細かい数字よりも大まかな傾向を掴むことに重きを置き、業界全体の雰囲気や特性を理解することを目指しましょう。

2、各業界の特徴を把握する

→ここでは、業界特有のビジネスモデル(利益を得る仕組み)、主要な製品やサービス、顧客層、販売チャネルなどを把握します。例えば、アパレル業界であれば、ファストファッションやラグジュアリーブランドなど、異なるセグメントごとのビジネスモデルの違いや、オンラインとオフラインの販売戦略の違いなどを調べます。さらに、その業界で働いている人に求められるスキルや資質についても調査し、自分のキャリアプランと照らし合わせることも大切です。

3、今後の動向・将来性を把握する

→最後に、業界の将来性や今後の動向を調査します。現在成長している業界でも、技術革新や社会構造の変化により、将来的に衰退する可能性があります。そのため、業界のトレンドや予測される変化について理解することが重要です。例えば、自動車業界であれば、電気自動車や自動運転技術の進展がどのように業界を変えていくかを考察していきます。また、SDGsやESG投資の観点から、その業界がどのような取り組みを行っているのかということもポイントです。


【業界研究のやり方】

就職活動と学生生活を両立している限られた時間の中で業界研究を行うには、効率よく進めることが重要です。ここでは、業界研究を進めるための具体的な方法について解説します。

・興味のある業界を選ぶ

→業界研究の第一歩は、興味のある業界を選ぶことです。しかし、様々な業界について知らなければ、興味のある業界を選ぶことは難しいです。そこで、まずはインターネットや書籍から業界の一覧を見て、自分が関心を持てそうな企業や「なんとなく気になるな」という企業を探してみます。例えば、学生時代の経験や趣味に関連する業界、社会課題の解決に貢献している業界など自分なりの基準で興味を持てる業界をリストアップしてみます。

ここで重要なのは、最初から完璧を目指さず、まずは広く浅く多くの業界に触れることです。

・業界の情報を集める

→興味のある業界を選ぶことができたら、その業界についての情報を収集します。調べるべきことは主に市場規模、主要企業、ビジネスモデル、業界特有の課題、求められる人物像、将来性などが挙げられます。

・情報を整理する

→収集した情報を効果的に整理することで、業界研究の成果を最大化できます。情報整理の方法としては、業界研究ノート、マインドマップ、スプレッドシートなどを活用するのがおススメです。

「業界研究ノート」→各業界を詳しく調べる際に有効で、気づいたことや疑問点を随時書き込むことが出来ます。

「マインドマップ」→業界の全体像を視覚的に把握したい場合に適しており、業界間のつながりや影響関係を俯瞰的に理解するのに役立ちます。

「スプレッドシート」→複数の業界を比較したいときに便利で、市場規模や成長率、収容企業などの項目ごとに整理できます。

これらの方法を組み合わせて行うことで、多角的な視点から業界を分析できます。また、定期的に情報を更新し、新しい動向や自分の考えの変化を反映させるということも重要です。


【業界研究で見ておくべき項目】

全体像を把握して、特徴などを知るのと同時に各業界を比較するということも大切です。そこで、比較ポイントにもなる項目について紹介します。

・業界の市場規模

業界の市場規模がどのくらいあるのか、ターゲット市場はどの市場なのかを確認して比較してみてください。ターゲット市場は消費者なのか、法人なのかや国内シェアはどのくらいか、海外進出はしているか、世界でのマーケットシェアはどのくらいか、などもチェックします。今の時代はビジネスがグローバル化しており、少子高齢化で先細りになる国内市場シェアだけでは、将来的な安定成長が望めなくなるリスクもあります。国内シェアを見る場合、BtoCなら、主なターゲット層がどこなのかという点もチェックすることがわかりやすいです。

・業界全体の仕事内容

各個別企業の事業内容ではなく、業界全体のメイン事業についてチェックしましょう。どのような位置づけにあって、どんな仕事をしているのかを把握します。例えば、1つの製品が製造されて消費者のもとに届くまでには、製造・メーカー業界、卸売り業界、物流業界や運送業界を経て、小売業界へと到達します。その中のどの位置づけを担っている業界なのかがわかると仕事内容も把握しやすいです。

・業界の過去、現在、将来について

各業界のメインの仕事内容が分かったところで、過去の変遷や現在メインとしてい事業やその売り上げの変遷、将来の展望や見通しなどを調べてみましょう。たとえば、お菓子メーカーは過去は子供向けのお菓子がメインでしたが、少子高齢化に伴い、大人向けのお菓子や血圧や血糖値をコントロールできる特保認定のチョコレートなどを開発したり、高齢化などを見越してサプリメントや介護職などの開発にも取り組んだりするようになっています。このように過去からの変遷や現在の状況、将来の見通しは日本社会の構造や世界の動き、時代のニーズなど取り巻く環境が大きく影響します。

時代に置かれている環境を知ることは、就活において志望動機などを書く時にも役立ち、自分の考えを深めることにもつながるのがメリットです。


【まとめ】

ここまで業界研究のやり方について説明してきました。業界研究のやり方に苦戦していた方ややり方がわからなかったという方は今回紹介したポイントややり方を参考にしてみてください。