最終面接の突破ポイント

「1次面接・2次面接と選考は通過するけれど最終面接になると選考が通過できない」「最終面接ではどんなことに気をつければいいの」というような悩みを抱えている方は面接官の着眼点を理解しましょう。最終面接に近づくごとに意識するといいポイントを解説していきます。
【最終面接・役員面接のポイント】
1次面接・2次面接・最終面接など選考の中で面接は複数回あるパターンがほとんどです。では、なぜ面接は複数回行うのでしょうか。それは、回数を重ねることで複数人の視点で評価をすり合わせているからです。採用というのは学生と企業の将来を左右する大事な活動なので、評価のポイントのズレや相性といった面接官由来の要素を極力取り除いた状態で判断しようとしています。
1次面接であっても最終面接であっても見極めるポイント自体は大きく変わりませんが、内定前の面接だからこそ意識してほしいポイントが2つあります。
1つ目「一貫性」
1次面接〜最終面接の中で話す内容が変わっていませんか。1次面接、2次面接で見せる自分を極端に変えるのはやめましょう。
最初の方の面接で話した内容は、基本的に次の面接に共有されているのでその場しのぎで発言を変えてしまうと不審に思われたり、就活の軸がぶれているというような一貫性のない人だと思われたりするからです。しかし、就活中に軸や将来像に変化があれば、話す内容が変わることもあると思いますが、そうでなければ前の面接と同じような質問を投げかけられても、同じことを答えて大丈夫です。
2つ目「深まり」
2つ目に意識してほしい点はご自身の発言の「深まり」です。
事業や社風に関して面接で話す際、最終で話した内容が一次と同じ粒度であれば、企業理解が進んでいない印象を持たれてしまいます。特に志望動機は、企業を知れば知るほど伝える内容に深まりが出てくるはずです。最終面接に近づくほど、小手先でその場を乗り切ることはできません。特にその企業に対する志望度の高さや本気度が見られているからです。企業理解が進んでいなければ、浅く抽象的な発言しかすることができず、志望度や本気度が低いと受け取られてしまうことに繋がる可能性が考えられます。
面接官の質問に対して、しっかりと話せるか、アピールできるかという視点で答える内容を考える前に、企業や業界を十分に理解できているか、改めて確認をしてみてください。
また、企業理解の深まりが自然に面接官に伝わるのが逆質問です。後半の面接になるにつれて、部長や経営者が対応することが増えます。上位役職者や経営者は、1つの部署ではなく、企業・業界・社会全体と10年後、20年後の時間軸を見ていて、今だけに視点を留めていません。企業理解が進んでいれば、経営やビジネスに対する理解も増して、今後のビジョンや取り組み、若手に期待することなど、経営側の視点を踏まえた筋のいい質問をすることができるようになります。
【面接官の質問意図は?】
最終面接で大切なポイントとして「一貫性」と「深まり」についてお話しましたが、前提として全ての段階の面接において採用すべきかを判断するために見られているのは基本的に「能力軸」と「相性軸」です。「能力軸」は、その人が企業でどのように活躍ができるか。「相性軸」は、その人が企業に合っているのかを確かめるものです。具体的にどのような者なのかについて紹介していきます。
<能力軸>
1、多面的思考
常識に囚われずに多面的に思考し、自分なりの答えを導き出す力
2、ロジカルコミュニケーション
結論・因果・構造を踏まえて周囲を動かす力。
3、逃げずにやりきる力
困難や逆境で投げ出さず、最後までやり切る力。
4、ポジティブ能動力
できない理由よりも先に楽しむことを考え、能動的に行動する力。
5、吸収変化力
人からの助言や失敗を受け入れ変化する力。
多面的思考やロジカルコミュニケーションなどのスキルやマインドセットを示します。面接官が確認しているスキルやマインドセットについて、裏付けられる自身の経験やエピソードを集め、話す内容を組み立てていきましょう。
<相性軸>
1、ミッション共感
会社のミッションと自身の人生がマッチしていること
2、カルチャーフィット
会社の社風と自分自身がマッチしていること
あなたの将来像や今後の働き方を探り、会社の果たすべき使命との相性である「ミッション共感」を確かめています。自己PRや、働く上で大事にしていることなどの質問を通して、社風との相性「カルチャーフィット」が見られています。加えて、「将来何をしたいか」という質問では、会社とあなたの方向性の一致という点ももちろん大切ですが、就活において自身の希望に合う適性を正しく理解して、選択できているのかという点も重要です。
【まとめ】
以上が、主に最終面接を突破するポイントです。就活での行動は本音として現れます。就活軸と将来像を照らし合わせた際、受けるべき企業を受けているか、改めて考えてみることも大切です。一貫性やロジックがあることがポイントになってきます。
この記事で紹介したことは、最終面接以外の面接の際にも意識できることもあるのでぜひ参考にしてみてください。