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上場企業とは?~上場することにおけるメリットデメリット~

「上場企業」という言葉を聞いたことはあるけれど詳しくはよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は「上場する」というのはどういったことなのか、メリットデメリットについて紹介していきます。

【目次】

・上場企業とは?

・会社を上場することのメリットデメリット

・まとめ

【上場企業とは?】

上場企業とは、証券取引所に株式を公開している企業で、誰でも自由にその株式を売買することができるようにすることです。定められた一定の基準をクリアし、証券取引所の審査を経て、資格を得た会社が上場することができます。

上場企業と非上場企業との違いは、株式が一般公開され、自由に売買できる上場企業に対して、非上場企業は株式が非公開で、特定の関係者や主要取引先間のみで株式の売買が行われるので一般人はなかなか買えないというのが主な違いです。


【会社を上場することのメリットデメリット】

<メリット>

■資金を調達しやすい

会社が上場すると証券会社を通してより多くの投資家が株式を購入できるので、多くの投資家から幅広く資金調達をすることができます。資金が集まることで、新たに機械を購入したり、社員やアルバイト・パートの従業員を雇ったりできます。また、上場して集めたお金は返済する義務がないため、資金がある限り使い続けられるという点もポイントです。しかし、銀行から借りたお金に関してはあらかじめ決めていた期限までに全額返済しなければいけません。

■信頼を得やすい

一般的に、上場することで知名度が向上するため、信頼を得やすい点もメリットです。私たちが商品を購入したり、サービスを利用する際に、ある程度知名度がある会社の方があんしんできるのではないでしょうか。また透明性や信頼性が高いことから、上場することによって取引先や金融機関からの信頼度が向上します。それによって、銀行からお金を借りる際も、審査に通りやすい傾向にあります。

■会社の価値を把握しやすい

上場することで、株式を参考にして企業価値を把握しやすい点もメリットです。自社の企業価値を知ることで、世間からみて自分の会社に価値があること、もしくは思っているより価値が低いことなどを確認することができます。とくに、企業価値は会社を売ったり買ったりするときに大切な概念です。自身が設立した会社で思い入れがあっても、業績不振や自身の高齢化などの事情から売却をしなければならないことがあります。上場していることで、会社を売買する際の企業の値段の参考にもできます。


<デメリット>

■手続きや維持にお金がかかる

会社を上場するまでの手続きに、手間やお金がかかる点はデメリットです。上場の申請をする際には審査料、上場する際の上場料が発生します。たとえば、東京証券取引所のプライム市場では、審査料が400万円、新規上場料が1500万円です。その他にも証券会社に支払う費用などがかかります。また、上場した後も年間上場料として毎年数十万〜数百万円の費用を支払う必要があります。

■社会的な責任を伴う

上場することで、社会的な責任を伴う点もデメリットです。上場企業は多くの人の注目を集めるため、社会に対する問題を引き起こした際にメディアなどを通して説明しなければいけないこともあります。また、株式会社は株主に対して会社の状況を細かく説明しなければなりません。上場することで株主の数が増えるため、不特定多数の人たちに向けての説明が必要になります。

■株式を買い占められる可能性がある

上場することで基本的に誰でも自由に株式を売買できるようになるため、少数の人に買い占められる可能性がある点はデメリットです。株主を買い占められると、経営者が変わることがあります。なぜなら、株式会社ではたくさんの株式を持つ人が会社を支配できるからです。株式を買い占められることで元の経営者は今までのように自由な経営をすることが出来なくなります。ドラマやニュースで見る「買収」も株式の買占めで進められることがあります。

【まとめ】

上場するというのは良い側面ももちろんありますが、反対に良くない側面も持ち合わせています。就活をしていて上場企業を見ている方や上場しようとしている企業を見ている際は、メリットデメリットのことも頭の片隅で考えながら見てみてください。