【就活完全マップ~食品業界編~】
食品業界について皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
今回は食品業界のメリットとデメリットについてご紹介していきます!
【目次】
・食品メーカーで働くメリット
・食品メーカーで働くデメリット
・食品メーカーにある営業以外の5つの職種についての仕事内容
・まとめ
【食品メーカーで働くメリット】
1、仕事の安定性
食品業界は人の生活に必要な「衣食住」の食の部分を担うので、まったく無くなるという心配がありません。また、経済の変動や景気の影響を受けにくく、安定した業界です。
2、商品を身近に感じる
食品業界の製品であれば、スーパーやコンビニなどで売られていたり、レストランやホテルでも食べることができるので商品を身近に感じることができます。お客様から直接喜んでもらえたり、感謝されたりする場面があることで仕事のやりがいにもつながります。
3、新商品の情報をいち早く知れる
食品関連の最新情報やトレンドをいち早くキャッチすることが出来ます。そのうえ、新商品展示会があり、他社メーカーの新商品を通常よりも早く知ることもできます。
4、何気なく勉強できる
私たちが毎日食べているものなので、複雑な知識や専門的な知識は必要ありません。また、身近なことなので知識の習得しやすさがあるという特徴もあります。
5、自社商品を社員価格で購入できる
一部例外のある会社もあるかもしれませんが、自社製品を社員価格で購入することができます。また、営業職であれば試供サンプルを食べることができたりすることもあります。さらに、まれに仲良くなった他のメーカーの方から新商品や展示商品をいただけることも。
【食品業界のデメリット】
1、コンプライアンス違反で会社倒産の可能性がある
表示偽装、異物混入などのコンプライアンス違反があれば会社が傾き、場合によっては倒産することがあります。食品は消費者の信用によって購入してもらっているからこそ、信用を失うと業績が急転直下につながることが大いにありえます。
2、他の業界に比べて給料が安い
食品メーカーの商材は高い価格で売れるものではないので、少ない利益で販売しなければ商品が売れません。多くの利益を出せる業界ではないことから社員の給料もそれに見合った金額となってしまうため、給料が比較的安い傾向にあります。
3、休みがない
食品を取り扱っていれば土日祝日関係なく取引先が働いているので休みがありません。会社によっては夜勤もあったり、なにかトラブルがあると電話がかかってきたり会社から召集されることもあります。お盆やお正月は商品が多く販売されるので逆に忙しい時期となっています。
4、クレームに厳しい
食品は私たち人の体に入る商品を取り扱っているため、異物の混入や虫の混入があると大きな問題になってしまいます。取引先に呼び出され謝り、クレームを改善する報告書を提出しなければなりません。このクレームも会社の信用問題につながるため、売上に影響を与えるものになります。
【食品メーカーの営業職以外の5つの職種紹介】
皆さんは食品業界の職種についてどのような理解をされていますでしょうか?
営業職以外の職種のリアルについて紹介します。
1、研究職
研究職の主な仕事内容としては、「新規商品の開発、原価試算」「新規素材の研究(基礎研究)」「新規技術の開発」などです。中小企業の食品メーカーの場合は、新規商品の開発が主である場合もあります。商品によっては、新規素材の研究に注力している場合もあります。また、大手企業の場合は、新商品を開発するために新規技術の開発もすることもあります。このように会社の大小によって規模感が変わってきます。
2、資材職
資材職の主な仕事内容としては、「資材の管理・発注・価格折衝・新規登録」「原料の管理・発注・価格折衝・原料切り替え・新規登録」などがあります。資材とは、商品を設計する上で必要な資材になります。各商品によって、構成する資材は異なるため、それらをロスなく管理、発注をし、無理のない生産を心がけます。ロスなく管理する方法としては、営業から出てくる販売数量予測から資材の管理をしていきます。さらに、気象リスクを踏まえた上での需要予測もしています。これは、数字やデータ、状況を複合的に見極める力が必要になるため、この部分は今後も人が担っていく可能性が高いと言えるでしょう。
3、品質保証職
品質保証職の主な仕事内容は、「製品(自社、PB製品)の各種書類の対応(品質規格書など)」「安全品質パトロール(自社工場、委託先)」「委託先の監査、自社工場の監査立ち合い」「食品表示などの法律対応」「申し出に対する対応」などです。食の安全性の高まりから仕事も多岐にわたります。食品表示法による表示基準、原産地表記など社内の自社基準を法律に照らし合わせて策定していきます。なので、この分野には食品表示に関する知識やアレルゲンの知識が必要になります。
4、マーケティング職
マーケッティング職では新しい商品を生み出していくために各種の分析・調査資料をもとに新商品の企画立案を行います。各部署が持つ独自の知識を組み合わせ、市場に確認しながら、協議し、商品化に向けて尽力します。
5、発注関連職
発注関連職の主な仕事内容として「見積もりの依頼と比較」「発注処理」「在庫管理」「納期管理」「品質管理」があります。また、何か遅延などのトラブルが起こった際には営業マンに取り次いだりもします。トラブルに対しても柔軟に対応していく必要があります。
【まとめ】
食品業界のメリットデメリット、職種について紹介しましたが皆さんのイメージと同じだったでしょうか?中には「え!そうなの!」という意外な面もあったかもしれません。
ぜひ、食品業界を希望している方や業界について調べている方は参考にしてみてください!