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ウェルビーイング経営の取組みと女性の社会進出 Part 2 ~女性の社会進出とウェルビーイングな日常との関係性~

前回のpart1で紹介した内容のPart2です!前回は女性の社会進出の現状として社会に出ている人は増えているのにも関わらず未だに社会進出が問題と言われているのはどうしてなのか、何が妨げているのかについて言及し、それを解決していくためにはウェルビーイング経営がカギになるという内容について紹介しました。

今回は、「女性の社会進出」と言われ続けてますが、これがウェルビーイングな日常をどのように支えていくことに繋がるのか社会全体への影響と具体的な企業の取組みについて紹介していきます。

【目次】

  • 女性の社会進出がもたらすウェルビーイングな日常
  • 女性の社会進出がウェルビーイングな日常をどう支えるか
  • 女性の社会進出の重要性
  • ウェルビーイングな生活の追求
  • ウェルビーイング経営に取り組んでいる企業の実際の取組み
  • まとめ

【女性の社会進出がもたらすウェルビーイングな日常】

女性の社会進出がもたらすウェルビーイングな日常とは、女性が自己実現を追及することで、仕事や家庭で男性も女性もどちらも我慢することなく自由に生きることが出来る日常のことを指します。

具体的には、ウェルビーイング経営の取組みから女性の社会進出がより進むことで、女性たち自身の満足感や幸福感が高まります。そして、女性の社会進出によって、多様な価値観や視点が尊重されていくことで社会全体として男女という性別に対するステレオタイプが柔軟化され、平等な社会の実現に近づきます。女性の社会進出を進めていくことは男女が共に自由にストレスのないウェルビーイングな日常を生きていくことができる社会を築くために、必要と言えます。

 

【女性の社会進出がウェルビーイングな日常をどう支えるか】

女性の社会進出がウェルビーイングな日常を支えるのにはさまざまな要素があります。

まずは、女性が社会に参加し、仕事のキャリアも自分自身の人生キャリアも諦めなくて良い環境が整うことで、ライフイベントに悩まされることもなく仕事で自身の能力・才能を活かし、成長していくことができます。それにより、幸福感が高まります。


また、キャリアアップが男性と同じように女性もできることで女性が経済的な独立を果たすことが可能となります。経済的に自立した生活を送ることで、女性自身に自己決定の余地が広がります。自身の将来の目標や叶えたい未来に向かって行動することができることでより充実した日常を送ることが可能になります。


さらに、女性が社会進出をすることで、夫婦間、男女のパートナーシップのバランスの向上にもつながります。従来は、女性が妊娠・出産などを機にキャリアアップしづらい環境になっていたことから専業主婦として家庭に入ることが一般的で男性だけに負担がかかっていることが多かった。しかし、女性が社会進出をすることで女性が家庭と仕事を両立することができるため、男性だけに負担がかからず、家庭の幸福度が向上します。共働き夫婦においても、家事や育児の負担を分担することが出来るようになり、より良好な関係を築くことができるようになります。


これらを実現していくためには社会全体の意識や制度の改革も必要不可欠です。男女平等の推進政策、福利厚生制度の充実、ワークライフバランスの尊重、妊娠・出産・育児支援制度の充実など、女性が自己実現を追求しやすい環境を整える必要があります。


【女性の社会進出の重要性】

女性の社会進出は個人だけでなく、社会全体にとっても重要になります。女性の社会進出が進むことで、労働力が増加し、経済活動がより活性化します。個人のウェルビーイングやキャリア成長だけではなく、社会全体の持続的な発展にも不可欠となります。


【ウェルビーイングな生活の追求】

女性の社会進出によって、ウェルビーイングな生活を追求することが可能になります。

キャリアアップを目指す女性やキャリアアップもライフイベントも求めている女性たちが働きやすい環境や労働条件を作ることで、ストレスや負担を軽減し、心身の健康を維持することができます。

また、ウェルビーイングな生活の追求は家庭生活においても重要になり、家庭と仕事のバランスを取りながら、時間やエネルギーを家族やパートナーシップに割り当てることで、家庭生活の充実を図ることができます。家族やパートナーとの関係性を大切にし、相互の理解とサポートを通じて、より幸福な家庭生活を築くことが目指されます。

このように、女性が社会進出をすることで女性たちだけではなく男性や社会に対してもポジティブな影響があるということがわかります。

【ウェルビーイング経営に取り組んでいる企業の実際の取組み】

<株式会社メルカリ>

・人事制度「merci box(メルシーボックス)を導入

→制度内容:「産休・育休にあわせて約8か月の給与を100%保障」「妊活の支援」「病児保育費の支援」「認可外保育園補助」

<株式会社サイボウズ>

・本人が望む勤務時間・場所・働き方をその都度選択できる「ウルトラワーク」という人事制度を導入

→結果として、離職率が4%低下

<味の素ホールディングス>

・テレワークの実施場所や利用回数の上限を大幅に緩和し、働く場所を選択できる「どこでもオフィス」という制度を導入

→育児期間中の女性も隙間時間に労働可能に。また、男性もこの制度を利用できることで、男女の育児参加がしやすくなることで夫婦で育児を分担できることもメリットに。

<株式会社アイシン>

・女性活躍推進プロジェクト「きらり」を発足

→プロジェクト内容:副社長をトップとして各部署から選出された女性約20名が集まる組織横断型プロジェクト

→結果として、女性管理職登用へむけた研修の開催や短時間勤務・在宅勤務制度の整備、妊活支援・託児所設置など、女性活躍のための幅広い支援策が充実し、働きがいを感じられる職場に。

<ダイハツ工業株式会社>

・「企業内保育所の運営」「子どもが2歳の誕生日になるまで育児休暇を付与」「子の看護休暇付与」など子どもを育てやすい環境づくりの整備を進めている

→内容:時間外労働・深夜業の制限や所定外労働の免除(小学校4年生修了まで)、短時間勤務や妊娠期休職を認める

→結果として、育児を理由に離職する人がほぼいなくなった。

【まとめ】

「女性の社会進出」という言葉から女性だけしかメリットがないように感じますが、このように男性も社会も良い影響を受けることができる側面があることがわかります。この「女性の社会進出」という問題が女性だけのメリットではないとわかると、ほんの少し男性も身近に感じられるようになっていただけると嬉しいです。

女性はキャリアアップや仕事を頑張ろうと思った際に必ずライフイベントを考えることがあると思います。それと同時に男性も家庭をもった時に仕事と家庭の両立に悩むことがあるかもしれません。このような不安を少しでも少なくし、両者が幸福感をもって生活できる状態に少しでも近づくために女性の社会進出の支援をウェルビーイング経営によって実現させていくことが必要だと考えられます。