【就活完全マップ 職種解説~営業職編 part 2~】
前回は営業職におけるキャリアパスや種類について紹介しました。「営業職」と聞くと「辛そう、大変そう」というイメージがパッと思い浮かぶ方が多いと思います。今回はそんな営業職にあるイメージが実際どのようなものなのかについてのリアルな現状について紹介していきます。
【営業職がきついと言われる主な理由】
営業職がきついと言われている主な要因は以下のものが挙げられます。
営業職は大変な職業であることには変わりないですが、きつさや辛さは人によって異なるので、全員が全員つらいと感じるというわけではありません。
上記で挙げたきついと言われる理由について1つずつ解説していきます。
1,ノルマがきつい
営業職がきついという理由の1つにノルマがあります。営業職では、ほとんどの会社が売り上げ目標というノルマがあります。なので、順調に売れて達成できている人はきついと感じないですがそうでない人はきついと感じる可能性があります。
また、ノルマが未達成になることで上司から叱責を受けたり、減給されたりする可能性があります。そのため、ノルマを達成するために休日出勤や残業をする人も多いのも事実です。
2,毎月のコミットにストレスが溜まる
毎月の高い目標、上司からの期待やプレッシャー、顧客への対応など、精神的・体力的に厳しい環境で仕事をします。また、競争社会に身をおいているため、ストレスが溜まりやすく、様々なプレッシャーを感じる可能性が高いです。一方で、過度な緊張感は生産性を高めたり、ノルマやライバルの存在は自己成長に繋がる可能性が高いです。このように自己管理を徹底する必要があり、仕事中心の生活になることが多いです。
3,コミュニケーションが苦痛
顧客と直接関わるのが仕事の中心であるため、コミュニケーションは欠かせません。また、商品を購入していただくためにはコミュニケーションを通して信頼を得る必要があります。
そのため、コミュニケーション能力が低い場合や人と接するのが苦手な人は、営業がきついと感じることが多いです。
4,商品が好きになれない
自社商品が好きになれないという理由で営業職がきついと感じる方もいます。自社の商品やサービスを提供して契約を取る必要があるため、自分自身がその商品やサービスに自信が持てていないと、実績にも繋がりません。その状況が続くことで「きつい」と感じます。
5,契約が取れない
これは「ノルマがきつい」のところと似ている部分があるかもしれませんが、契約が取れないことによって上司からの叱責、会社での立場が悪くなるというような状態になることがあります。頑張って陰で努力を何かしていたとしても結果につながらないことで注意されたり、叱責をされることで努力をなかなか見てもらえないという状況になります。この状態がストレスとなり、きついと感じることに繋がります。
6,平均残業時間が多め
決められた期間内で成果を出さなければならないため、営業成績の伸びが悪かったり、ノルマを達成するために残業をして取り返そうと考える人が多い傾向にあります。また、営業職は基本的に外に出て仕事をしているため、労働時間の把握が困難です。みなし残業の制度があることも残業時間を増やしている要因と言えます。
7,営業先の態度が厳しい
顧客の悩みや要望に対して商品を提案し、購入・契約をしてもらう仕事です。しかし、商品の提案や営業訪問するのを100%歓迎の姿勢で迎え入れられる可能性は低いです。訪問先で追い返されたり、架電では心無い言葉を浴びせられたり、冷たい態度を取られることも少なくありません。特に新規開拓の場合は断られる可能性が高いため、精神的・体力的にきつくなりやすい傾向にあります。
【営業職でのやりがい‼】
これまでは営業職のいわゆる「きつい・大変」とされることについて紹介してきました。ですが、ここではやりがいと感じられる部分について紹介していきます。
1,成果が明確にわかる
営業職では売り上げた額が成果になります。数字で示されるのでとても分かりやすく、自分自身の頑張りや成長を実感することができます。そして、売上によって給料が上がるシステムになっているところが多いのでそこも成果を実感できるところの1つとなります。
2,お客様と直接関われる
顧客が何に困っているのかということを考え、読み、それを解決できる商品やサービスを提供して初めて購入や契約に繋がります。そして、顧客の抱えている問題が解決されることで直接感謝や喜びの言葉を聞けることが多いです。このように直接顧客から感謝されるというのは営業ならではです。
3,ビジネスの基礎を学べる
話し方マナーやわかりやすい説明の仕方や人間関係の構築のコツなど、ビジネスマンとして基本的なことも営業は学ぶことができます。論理的に話を進めるためのロジカルシンキングや話し方を工夫するための想像力も磨かれるでしょう。さらに、断られても切り替えて次に進んでいくことでメンタル面でも強くなることができます。
4,スキルが身につく
コミュニケーション能力、問題解決能力、論理的思考能力などの幅広いスキルを身につけ、磨くことが出来ます。これらのスキルは営業以外の分野でも役立てることができるため、多くの仕事で求められるスキルに直結しています。キャリアパスを広げることや得られるスキルが大きいことも魅力です。
5,人脈が広がる
経営者や役員クラスの顧客と直接関わる機会もあるため、人脈が広がることに繋がります。人脈が広がることで、待遇の良い企業の紹介や新たな知識、ビジネスの機会を知ることも可能になります。
6,実力主義なので若くても出世できる
営業は数字で判断されるので、若くても実績があれば出世することができます。年功序列の傾向がすくないため、実力を評価してほしい人や若いうちから成長したい人にとってはうれしい環境です。