ESの長所・短所の上手な書き方を紹介!
履歴書やエントリーシートの中には「長所・短所」という記入欄があるものがあります。しかし、「どんなことを書いたらいいの?」「短所ってどのように書けばアピールできるの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。そこで当記事では、企業が長所・短所を聞く目的と長所・短所の書き方について、例文とともに解説していきます。ぜひ参考にしてください!
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目次
- 長所・短所とは?
- 企業が長所・短所を聞く目的
- 長所・短所を書くときのポイント
- 例文を紹介
- まとめ
1.長所・短所とは?
長所や短所とは、自分の性格や価値観を基に、これまでの行動パターンに共通したその人ならではの行動や思考の特徴のことを指します。簡単に言うと、長所は「自分が持っている優れた人柄・性格・資質」のことです。一方で短所は、自分の性格や性質において自覚している「欠点・劣っているところ」のことです。
長所・短所は表裏一体です。ある状況でプラスに働いた特徴が、別の状況ではマイナスになってしまう可能性もあります。その逆もしかりで、「短所は思い浮かぶけど、長所はないな…」と悩んでいる場合は、短所を表す言葉をポジティブな言葉で言い換えてみると、それは長所になります。例えば、自分の短所が「優柔不断」である場合、裏を返せば「物事に対して慎重に考える」と言うこともできます。
2.企業が長所・短所を聞く目的
①自己理解ができているか
企業は就活生の長所・短所を見ることで、自己理解ができているのかを判断しています。つまり自分の長所や短所を客観的に把握できているかを見極めて、今後の活躍が期待できるかを判断しようとしています。また、就活生が自分自身を客観視して「自分の強みは何で、克服すべき点はどこなのか」を明確に説明できるかどうかを見極めています。
ポイント! 長所・短所の欄に良いことしか書いていない場合は、自己理解ができていない人材だと評価されてしまう可能性があります。長所を書く場合は、自分を卑下して書く必要はありませんが、企業に良く見せたいからと現実的ではないことを書くことは避けましょう。自分が持つ部分の中で、何が長所なのかをきちんと分析することが大切です。
②入社後に活躍できるか
企業が就活生に長所・短所を聞くもう一つの理由として、就活生の人柄が自社の社風や業界に合うのかを見極めることが挙げられます。応募者の長所はどのように業務で活かされるか、短所は成長や改善につなげられる可能性があるのかを見極めています。例えば、チームワークを大切にする社風である場合、「協調性が欠けている」と短所に書かれていた場合は、社風に合わないと捉え、評価されない可能性があります。また、業務に支障の出る短所であれば、適性がないと思われてしまいます。その一方で、魅力的な長所を持っていたとしても、現場で活かせなければ就活では評価されません。
3.長所・短所を書くときのポイント
長所・短所を書くときは「①結論→②エピソード→③入社後にどう活かせるか」の構成にしましょう。
①結論 長所・短所を書くときは、結論から書くことを心がけましょう。結論から書くことで、採用担当者に要点が伝わりやすくなります。また、多忙な採用担当者であってもアピールポイントを瞬時に理解することができます。例えば、冒頭に「私の長所は、コミュニケーション能力があることです。」と簡潔に記載し、要点をしっかりと読み手に伝えましょう。
②エピソード 結論を述べた後は、それを裏付ける具体的なエピソードを書きます。エピソードを書くことで、内容の信憑性が高まります。
●エピソードは具体的かつ仕事に関連する出来事を記載することで、採用担当者に良いイメージを持ってもらいやすくなります。
●エピソードには数字や具体的な成果を入れましょう。
● エピソードは5W1H(だれが・いつ・どこで・なにを・なぜ・どのように)を意識することで、採用担当者に伝わりやすくなります。
③入社後にどう活かせるか 最後に、自分の長所と短所をどのように仕事に活かしていくのかを書きます。ここで、自分の短所の克服に取り組む意思があり、どのような取り組みを行っているのかを伝えると、高く評価されやすくなります。「入社後にどう活かせるか」で締めることで「何をアピールしたいのか」がより明確になり、採用担当者としてもその人物の入社後のイメージが湧きやすくなります。
ポイント①「コミュニケーションを取ることが苦手」という短所をあげた場合、「一人ずつとの対話を大切にしながら、接客の業務を行っていきます」と、苦手なことをカバーする意思があることを伝えましょう。どのように長所を業務に活かしつつ、短所を改善していくのかを明確に伝えるのがポイントです。
ポイント② 長所を選ぶときは、仕事に活かせる項目を選びましょう。仕事に活かせる長所であれば、採用担当者にアピールしやすくなります。例えば、「コミュニケーション能力がある」という長所を書く場合は、複数人で協力する仕事や、傾聴力が必要とされる仕事に向いていることを伝えることができます。
4.例文を紹介
これまでに紹介した、長所・短所の書き方のポイントを踏まえた例文を紹介します。
<長所>
私の長所は、「周りを巻き込む行動力」があることです。
私は毎年夏休みに約1か月間、旅館で接客のボランティアをしていました。最初の年に旅館の方から「うちにはゲームコーナーがないから、退屈そうにしているお子様たちをよく見る。」という話を聞きました。私は、子どもたちに楽しんでもらえるイベントを行いたいと考え、縁日をしたいと旅館の方に提案しました。旅館の方は、縁日の企画と運営のほとんどをボランティアのメンバーに任せてくださり、ゼロからヨーヨーや射的などの縁日を皆でつくっていきました。縁日を始めると、多くの子どもたちが縁日に来て、笑顔で遊んでいました。その姿を見て非常に嬉しく思いました。
旅館の方から、縁日を始めてから宿泊者が前年比の約1.4倍に増えた、という話を聞きました。そして、来年もぜひ夏休みに縁日をしてほしいと言われ、その後の2年間も夏休みは旅館で縁日の運営に携わりました。
貴社でも、周りの人を巻き込みながら、新たな挑戦をしていきたいと思っています。
<短所>
私の短所は人見知りなところです。
私は、アルバイト先で周囲の人とすぐに打ち解けることができないことに悩んでいました。また、「どのように接すればいいのか」「何を話せばいいのか」と考えてしまい、上手くコミュニケーションが取れませんでした。しかし、「このままでは業務に支障が出るかもしれない」、「周りの同僚と仲良くなりたい」と考えるようになり、「自分から積極的に挨拶し、何でもいいから話しかける」ということを心掛けるようにしました。そして、少しずつではありましたが、同僚たちと深い関係を築くことができました。その結果、仕事がスムーズに進むようになり、同僚たちと楽しくコミュニケーションを取れるようになりました。
今後も人見知りを改善できるように常に努力をし、入社後は自分から周囲の人に積極的にコミュニケーションを取り、良い人間関係を築くことに努めていきたいと思っています。
5.まとめ
今回は長所・短所の書き方を紹介しました。
エントリーシートや履歴書に長所や短所を書く場合は、企業側に自分の特徴が上手く伝わるように工夫する必要があります。適当に欄を埋めるのではなく、しっかりと時間をかけて書きましょう。今回紹介した、上手く書くポイントを踏まえながら、自分をアピールしてください!
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